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育児記録

出産当日(出産は奇跡)ー人生初のお産を終えてー

ついに出産!

2025年9月6日(土)。
朝から何だかソワソワしていました。
昨日、病院で、人生初の「内診グリグリ」を涙ながらに受け、お医者さんから「明日陣痛来るかもね〜」と冗談混じりに言われていたからです。
しかし、朝起きても、その気配はなし。
でも、何だか今日、お産するのではないかという予感がしてなりませんでした。
トイレに行くと、おりものに血のようなものが混じっていましたが、これが「おしるし」なのか、内診後によくある出血なのかの違いも分からず・・・。

午前10時頃

軽い生理痛のような痛みが、不規則に起こるようになりました。
しかし、実は4日間くらい便秘だったので、その痛みなのか、前駆陣痛なのか、その違いも分からず・・・。経験がないので、無理もありません。
もし、陣痛ならば、何としても便を出しておかないと!という焦りと、いよいよなのか!という覚悟とで、ドキドキしてきました。

正午頃

陣痛なのかもよく分かりませんでしたが、20分おきに痛みが来始めたので、旦那に「今日病院行くわ」と報告。そして、嬉しいことに、4日ぶりの大便も出し切り、すっきり爽快。
その後も10分おきに痛みが強くなっていったので、陣痛であると確信し、病院に電話をしました。そして、痛みがまだ軽いうちに、洗濯や料理などの家事を済ませました。
1週間も家を空けることになるのですから、旦那が困らないようにという、できる妻の気遣いです(笑)
出産後は2日間シャワーができず、1ヶ月間湯船に入れないらしいので、お気に入りのシャンプーとリンスで念入りに髪を洗いました。出産直前にやることリスト無事達成!!

午後2時頃

入院グッズの最終確認を終え、旦那の通勤のついでに病院に送迎してもらいました。
すでに陣痛は8分おきに。
歩くのも少ししんどくなってきました。
助産師さんに部屋に案内され、陣痛の間隔を測定。6分おきに縮まっていました。
子宮口は3〜4cmになっており、柔らかくなっているそうです。
今日中にお産になるかもと言われました。
内診でさえも、抵抗がある私が、これからお産だなんて、乗り越えられるのでしょうか・・・。

午後5時頃

陣痛がさらに激しくなってきました。
助産師さんに背中をさすってもらわないと我慢できない痛みです。
間隔も4〜5分になってきたので、分娩室へ移動することになりました。
既に子宮口は6〜7cmに開いており、
陣痛の進みが速いので、おそらく今日の夜頃の出産になるだろうと言われました。
今まで経験したことのない痛みに襲われ、これからさらに想像を絶する痛みと戦わなければならない不安を抱えながら、ますますひどくなる陣痛に耐えていました。

午後6時頃

陣痛の間隔が2〜3分おきになってきました。
仕事途中の旦那も立ち会いに駆けつけてくれ、背中をさすられながら、必死にいきみ逃しをしていました。この「いきみ逃し」が辛すぎました・・・。「力を入れて踏ん張りたいんだけど、それができない」状態でしょうか。経験した者にしか表現し難いです。
助産師さんに呼吸法を教えてもらいながら、「ゆっくり息を吐く」ことを意識しても、痛みが強すぎて上手く呼吸ができない状態が続きました。
助産師さんが途中でいなくなった時には、一人で「いきみ逃し」をしなければなりません。我慢できず、思わずいきんでしまうことも何回かありました。
因みに、この「いきみ逃し」は、
①会陰裂傷を防ぐため
②赤ちゃんの頭や肩の出口を安全に調整するため
③産道の筋肉や骨盤の負担を減らすため
だそうです。

午後8時頃

子宮口が10cmになったところで、「いきみ逃し」解禁!
じゅわっと生温かい液体も出てきて、いよいよお産もラストスパート!破水です。
陣痛の痛みは変わりませんが、いきんでもいい許可が出たことで、気持ち的にも少し余裕が出てきました。とは言っても、まだまだこれから・・・。
早くこの痛みとおさらばしたい。出産の痛みは忘れるっていうけど、絶対忘れないからな!と思いながら、死に物狂いでいきむ!
私、意外にもこの「いきむ」ことは上手らしいです。
「いきみ逃し」では、助産師さんに散々叱られましたが、「いきむ」のは毎回「上手!!」って褒められてました(笑)
褒められて伸びるタイプな私は、それから1時間も経たずに出産を終えることになります。

午後8時41分

「次の陣痛で赤ちゃん出てくるかもよ」
助産師さんのその言葉で、最後の力を振り絞っていきんだあの瞬間。
人生で1番痛くて、しんどくて、早く解放されたいと思ったこの日の約8時間の終止符が打たれました。
「おぎゃ」思ったより声小さ!というのが最初の感想(笑)
もっと大きい声を想像していました。
目の前に、手でおさまるくらいの小さい赤ん坊が現れた時は、もちろん感動もしましたが、
「私は本当に出産したんだ」という、どこか他人事な感情さえも湧いてきました。
そして「やっとあの痛みから解放された!もうあの痛みと戦わなくていいんだ」という安心感!しばらくは、出産後の興奮で現実を把握できていなかったと思います。

「もう痛みを感じることもない」と思っていましたが、この後、悲鳴を上げことになるとは予想もしていませんでした。会陰裂傷の縫合です。
いきみ逃しの時に、いきんでしまったせいか、初産で膣が広がっていなかったせいか、私は会陰裂傷3種という、裂傷レベルでいうと上から2番目のひどい裂傷だったようです。
すぐに旦那と赤ちゃんと離れ、膣の方をちくちく縫ってもらいました。
麻酔がかかった部分は、縫合時は少しの違和感があるくらいでした。
しかし、ひどい裂傷だったので、肛門近くの奥の部分は麻酔が効かないらしく、陣痛とはまた違った、何とも言えない痛みが再び私を襲いました。
出産後も痛い思いをすることになるとは・・・

痛みに耐えること1時間。縫合終了。
旦那と赤ちゃんと再会し、写真をたくさん撮りました。
やっと、お産を終えたんだという本当の意味での安堵を感じました。

まとめ

初めての出産を終えて、改めて、世の中の母親は強しと思いました。
いつかは自分も出産をするのだろうと漠然と思っていましたが、実際自分が経験してみて、本当に痛かったし、しんどかったし、本当によく頑張ったなと我ながら思います。
そして、一緒に頑張ってくれたお腹の中の我が子、隣で黙って背中をさすってくれた旦那、心の支えになってくれた家族、しっかりサポートをしてくれた助産師さんやお医者さん。
全ての人に感謝です。
私は、分娩時間は約8時間でしたが、それ以上の時間を耐え抜くお母さんもたくさんおられます。でも、愛するお腹の我が子と出会えた瞬間は、その痛みなど忘れてしまいます。それくらい出産というものは、神秘的で、奇跡の連続なのだろうと感じます。
お腹に子を授かること、お腹の中で子が元気に育ってくれること、この世界に無事産まれてきてくれること、全てが奇跡で、とてもありがたいことです。
その奇跡の連続に感謝し、今日の気持ちを忘れず、これから始まる新たな生活を全力で楽しんでいきたいです。